活動報告 NITEC埼玉産学交流会

NITEC埼玉産学交流会、会員企業見学会を開く

 埼玉産業クラブNITEC埼玉産学交流会(杉本賢次会長=丸一ゴム製作所社長)は7月6日、ミック(埼玉県日高市、原田岳巳社長)で会員企業見学会を開いた。杉本会長は「非常に技術力が高く高収益な事業展開をされている。中小企業の最重要課題の一つである事業承継も順調に進められており勉強して参考にしたい」とあいさつした。
 ミックは1976年に設立。産業機器の開発・設計から試作・量産まで一貫生産する。シャッター周辺機器や防災関連を得意としており、埼玉県SDGsパートナーに登録。男性育児休業等推進宣言企業でもある。
 見学会では原田社長の長男の原田惇取締役管理部長が会社概要のプレゼンテーションを行い、納品書のRPA(ソフトウエアロボットによる業務自動化)による自動入力やiPadによる生産予定表の閲覧、注文書のファクス送信システムなどの業務改善の成果を披露した。
 工場見学では作業者の負担を軽減するプレス加工センサースイッチや2次元コード「QRコード」・バーコードを活用した発送システムなどの説明を現場で受けた。
 見学後の質疑応答では採用などについて質問が出された。平和産業の大竹徹社長は「当社も製造業で今回の見学は非常に参考になった。取り入れられるところは取り入れていきたい」と話し、見学のお礼を述べた。
 見学会後は川越市の酉(とり)ゆうで懇親会を開催した。日本工業大学の柳澤章理事長は乾杯のあいさつで「モノづくりをやっていくことは人材も含めて経営的に難しい部分もあるが、ここが日本の一番強いところだということが今回の見学でよく分かった。社員の方々の働きぶりも大変勉強になった」と話した。池上金型工業の池上正信社長は懇親会の最後に「モノづくりの原点を思い知り、原田社長が社内やお客さんからたくさん信用を得ていることが見学で非常に印象に残った」と話して最後は1本で締めた。

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