埼玉産業人クラブ・ＴＤＵ産学交流会（浜野尚吉会長＝共同技研化学社長）は３月１０日、特別例会としてオンライン講演会を開催した。講師はドリームワールド（横浜市神奈川区）セールスマネージャーで観光アドバイザーの高橋良司氏。元ＪＴＢ勤務という経験も生かし「コロナ禍を乗り越える観光業界～如何にしてこの難局を克服しようとしているのか！？」と題して約１時間、リモートで講演した（写真）。
　会員企業の経営者や幹部社員、大学関係者のほか、ゲストの企業・団体から２５人がアクセスした。当初はホテルを会場に対面での開催を予定していたが、新型コロナウイルスによる感染症の猛威が衰えず、直前でやむなくオンラインに変更した。
　観光業界も同様の理由で苦境に立たされているだけに、講演で高橋氏はオンラインツアーの企画、催行などで危機を乗り越えようとしている現状を解説。「料理作りツアー」「世界一周ツアー」など人気の企画もあるが、収益性の低さや動画コンテンツとの差別化、参入障壁の低さによる競争激化などの課題も指摘した。
　講演終了後、３月末で東京電機大学を退任する柏﨑尚也教授があいさつ。同交流会を副会長や常務理事として１０年以上、けん引してきた思い出を振り返った。このほか事務局長の異動なども報告された。